蛍光灯の上手な使い方

蛍光灯は省エネ?

 最近はLED電球に、省エネ照明器具の座を奪われつつある蛍光灯ですが、実際どのくらい省エネ効果があるものなのでしょう。  蛍光灯を間引けば、節電になる、この考え方広く浸透しています。そしてお店やオフィスで、蛍光灯を外して間引くことで、節電しようというのは自然な流れ。ですがこの「蛍光灯の間引き」は、実は節電にはならない、という話があります。暗くなりますから視覚的に節電している気持ちになりますし、十分節電効果がありそうに思えるのですがどうなのでしょう。答えをいえば、グローランプを使う蛍光灯なら節電効果はあります。ですがそれ以外の、グローランプがないラピッドスタート形の場合は、ほとんど節電効果はなく、場合によっては蛍光灯を間引くよりも電気を食ってしまうこともあります。なぜかというと、2灯用の蛍光灯は、一本の蛍光灯を間引いても、間引いたほうにも電流が流れているからです。最近はラピッドスタート形用に、通電用のダミー管なども販売されています。インバーター形の場合は、多少効果があるようですが、調光機能を使い、暗めの照明にしておいたほうが、よほど節電になります。確かに蛍光灯には省エネ効果がありますが、間違った節電を行ってしまうと、節電にならないどころか、むしろ電気を消費してしまうこともあるのです。
 また、こまめにスイッチを切りましょう、これも省エネ対策で良く言われることです。確かにこれは蛍光灯にも有効な省エネ対策です。蛍光灯はスイッチを入れるときに一番電力を消費しますが、1分間以上蛍光灯が不要であれば、1分消すだけでも消した方が電気は使いません。ただし蛍光灯の寿命を縮めてしまうので、コストの面では微妙です。あまり頻繁につけたり消したりを繰り返すと、逆にコストがかかってしまうこともあります。ちなみにエアコンやテレビは、こまめに消してもほとんど省エネ効果のないものです。エアコンは室温を下げる、上げる最中に最も電力を消費しますので、我慢できなくなってまた付けるというのであれば、今のエアコンはつっけっぱなしにして室温を維持したほうが、電気代がかからないと言われています。30分以内に再稼動させるのであれば、消さないというのが目安です。テレビも起動時に電力を消費し、その上待機電力があります。主電源をこまめに切らなければ、短時間ではさほど省エネにはなりません。

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